高次脳機能障害の人へのサポート手順 - NPO法人まなひろ

高次脳機能障害の人へのサポート手順

高次脳機能障害は、病名なのだろうか。

高次脳機能障害という用語を聞いたことがある人がいるかもしれません。

例えば、二つの事象を同時にこなすことが困難であることや、

ミスが多く、作業を持続的にこなすことができない注意障害

物をどこに置いたか忘れてしまうといった記憶障害

自らスケジュールを立てて計画通りに実施するのが難しい遂行機能障害

思い通りに事が進まないと興奮してしまったり、声を上げてしまったりする社会的行動障害

4つがあげられます。

ただ、この高次脳機能障害は、病名ではなく、

上記にあげた4つの障がいを持っている人を早急に支援をする必要があるということで、

つけられた言葉です。

この高次脳機能障害を持っている人のことを、「高次脳機能障害者」と呼び、

行政が、このような認知障害を示す一群として「高次脳機能障害」という名前が付けられている。

後遺症から復帰するためには

「高次脳機能障害」は、怪我や病気により脳に損傷を負い、

上記であげた、注意障害・記憶障害・遂行機能障害・社会的行動障害の症状が出ていることを示す。

ということは、脳の損傷により後遺症はあるが、

そこから、本人の努力はもちろん必要だが、周囲の人たちが適切な支援を行うことで、

十分に社会復帰ができるのではないかと考えることができる。

支援の手順は?

高次脳機能障害者への支援手順

支援の手順を上記の図に示しました。

「覚醒」から「注意」へ。

「注意」から「記憶」を。

そして、最後に「遂行機能対人関係」の訓練をしていくことが大切です。

「覚醒」は、ボーっとした状態から少しずつ外的要因による反応に敏感になる訓練のことを示す。

自分自身では、何もしなくなってしまったクライシス状態から抜け出すには、

「自ら行動を起こす」訓練を最初にこなしていくことが大事です。

その訓練で十分に、不覚醒状態から抜け出したら、

周囲に対して、注意することができるような訓練方法を計画していくことが必要です。

たとえば、テレビを見ている時に、電話が鳴って気づくかどうかを試すのも良いかもしれません。

さらには、記憶の練習で脳トレを使ってみて、少しずつ本人の自信がついていった後に、

「PDCA」にトライをしてみるといいかもしれませんね。

自ら計画を立て、メモを取るようになれば、自立は近いと思います。

最後に

もし、このような症状で悩んでいる人がいましたら、

その人本人の立場に立ち、寄り添いながら生活の手助けをする計画を立ててみるのはいかがでしょうか。

人は見た目では、わからないことはたくさんあります。

共に助け合って生活する仲間として、助けを求めている人に手助けする心を持ってみるといいのかと思います。

参考:脳の専門医師が語る生きづらい人のための孤立せず自立をしていきていく方法:カウンセリングを受けてもよくならない理由

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